住民の住環境を第一に考えたまちづくりを進めるべきだと考えています。
二番町地区地区計画の都市計画手続きは、地区計画を決定するには検討材料に不足が多いため継続審議とすべきと考えます。
今後も同様の事例が発生することを考慮すれば、住民と行政がいかにきちんとしたプロセスを踏みながら検討し合意に達するかという仕組みづくりが必要だと考えます。
どんなポイントを継続審議すべきかは後述します。
結論
1,継続審議とすべき。
2,認めるなら90m条項に対し弾力的取り扱いを可とする条項を取り入れるべき。
3,建築計画については継続的に住民を入れた検討を行う仕組みとすべき。
4,新たな番町麹町モデルとすべき。
理由
1,高層化、用途の多様化については社会の潮流として理解できる。(事業者側)
2,都市計画マスタープランなどとの整合性が必要であるとの主張については賛同する。(守る会側)
3,広場、地下鉄との接続、利便施設の必要性については賛同する。(行政側)
4,その見返りとしての容積率増加と高さの必要性については大筋で理解できる。(事業者側)
5,景観について圧迫感や地域の景観との不調和に対する危惧についても理解できる。(守る会側)
6,今後他の地区での高層化が一層進むのではないかという危惧も理解できる。(守る会側)
社会の潮流を背景とした建物の高層化、賃貸ビル化については理解するものの、住宅地においては住民側の景観に対する要望や、都市計画手続きやこれまでの政策との整合性、今後の高層化多発の危惧も理解できるところである。これらを踏まえると現段階で90mをそのまま容認するかどうかについて判断するには材料が不足していると感じられる。
今後
下記の点について引き続き協議することを要望する。
1,行政側が示すべきもの
①都市計画マスタープラン等との整合性。
②今後の高層化多発に対する見通し。
③地区計画決定を超えて引き続き事業者と住民の協議の場を設け地区計画の弾力的運用ができる仕組みを用意すること。(仮に地区計画に建物高さ90mが認められてもできるだけ事業者と住民側要望とを調整する努力を行う。)
2、事業者側が提示するもの
①社会の潮流を背景とした賃貸ビル、高容積、高層化の必然性の説明。
②高さのケーススタディー。
60m~90mの間の可能な案(広場の縮小、内部化、低層部の屋上利用などを含む。)
③デザイン、緑化計画の基本計画を示す。
④景観シミュレーション。
3,住民側が検討すべきもの
番町、麴町らしさとは何か。景観、用途、環境、保存すべきものの特徴を示す。
以上を基に検討した上で判断すべきと考える。
現段階は街が変わりつつある過渡的な時期であることを認識して日テレ計画が番町麹町地区の新たなモデルとなるべきと考えます。
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